【メジャー用語解説】MLB「小児がん啓発デー」とは|なぜ選手たちは金色のリボンを着けるのか

用語解説

シーズン終盤のある一日、MLB全球団の選手・監督・コーチ・審判が、ユニフォームに金色(黄色)のリボンパッチを着け、リストバンドを身につけてプレーする光景を見たことはないでしょうか。これは「小児がん啓発デー(Childhood Cancer Awareness Day)」という、MLBが長年続けている社会貢献の取り組みです。


コール選手とベッツ選手がリストバンドとバッチを胸につけている様子です。

1. 小児がん啓発デーとは

毎年9月は「小児がん啓発月間(Childhood Cancer Awareness Month)」に定められており、MLBはその期間中の1日を選び、リーグ全体でこの啓発活動に参加しています。

2026年は9月6日(土)に実施され、これで11年連続の開催となりました。この日は全30球団の選手、監督、コーチ、審判が金色のリボンパッチをユニフォームに着用し、任意で金色のリストバンドも身につけます。ベースの装飾(ベースジュエル)や打順表にも特別デザインが使われ、球場のスコアボードではMLBネットワーク制作の啓発映像が流れます。

2. なぜ「金色(ゴールド)」なのか

がん啓発活動の象徴色は種類によって異なりますが、小児がんの啓発シンボルカラーは金色と定められています。MLBはこの色を採用し、2016年から継続してリーグ全体で啓発活動を行っています。

3. MLBと「Stand Up To Cancer」の関係

MLBは2008年から、がん研究支援団体「Stand Up To Cancer(SU2C)」の創設寄付者を務めており、リーグおよび各球団を通じて5000万ドル以上をがん研究に寄付してきました。

特に2013年に立ち上げられた「SU2C-セント・ボールドリック財団 小児がんドリームチーム」は、小児白血病の一種に対する新しい免疫療法の開発に貢献し、現在では複数のがん治療に広く応用される治療法として実用化されています。

4. 2026年の主な取り組み

2026年の啓発デーでは、以下のような球団独自の取り組みも行われました。

  • ドジャース・マーリンズ:地元の小児がん患者たちが描いたアートワークをプリントした特別シャツを試合前に着用
  • ブリュワーズ:9月12日に球場でキャップ交換イベントを実施し、闘病中または克服した26人の子供たちに、金色のリボンパッチ入りサイン入りキャップを贈呈予定
  • 各本拠地球団では、試合前セレモニーや地元小児病院との連携企画も実施

なお、大谷翔平選手も2021年(エンゼルス在籍時)からこの取り組みに毎年参加しており、金色のリボンを着用した姿がたびたび話題になっています。

【まとめ】小児がん啓発デー早見表

項目概要
正式名称Childhood Cancer Awareness Day
実施時期毎年9月(小児がん啓発月間中の1日)
2026年の開催日9月6日(土)、11年連続の実施
シンボルカラー金色(ゴールド)
主な内容ユニフォームへの金リボンパッチ着用、リストバンド着用、ベース装飾、球団ごとの連携イベント
支援先団体Stand Up To Cancer(SU2C)ほか
MLBの累計寄付額5000万ドル以上(2008年〜)

個人的には、こういう「1日だけの取り組み」で終わらせず、11年間も継続しているところに好感が持てます。派手な話題性よりも、地道な積み重ねが結果的にブランドへの信頼につながるという好例かもしれません。ブリュワーズのキャップ交換イベントのように、実際に子どもたちと直接つながる企画があるのも良いですね。

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