ドジャースの大谷翔平選手が2025年シーズンに球団から受け取った年俸は、200万ドルです。この金額を、2025年のレギュラーシーズンの成績で割ると、打席、安打、本塁打、打点、得点、盗塁、四死球、三振の「1回あたりの金額」が出せます。契約の年平均額(7,000万ドル)で割った場合と並べて、その差を紐解きます。投手としても登板しているため、1球・1イニング・1勝・1登板あたりの単価も出しています。
※本記事の年俸は、Sporticoが報じた2025年の現金ベースの年俸(200万ドル)と、契約総額7億ドルを10年で割った年平均額(7,000万ドル)を使っています。成績はBaseball-Referenceの2025年レギュラーシーズンの数字です。「1回あたり」の金額は、年俸を成績の回数で割った当サイトの計算値です。
前提:年俸が2つある理由
大谷選手の10年7億ドルの契約は、毎年の年俸7,000万ドルのうち6,800万ドル(総額6億8,000万ドル)を、2034〜2043年に利子なしで後払いする内容です。このため、金額の見方が2つあります。
- 現金ベース(200万ドル):2025年に実際にドジャースから受け取った額です。
- 年平均額(7,000万ドル):契約総額を10年で割った額で、ぜいたく税などの計算の基準になります。
後払い分は将来受け取る権利であり、2025年に手元に入るお金ではありません。そこで、両方の基準で計算します。
2025年シーズンの成績
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 出場試合数 | 158試合 |
| 打席数 | 727打席 |
| 安打 | 172本 |
| 本塁打 | 55本 |
| 打点 | 102点 |
| 得点 | 146点 |
| 塁打 | 380塁打 |
| 盗塁 | 20個 |
| 四球(故意四球を含む) | 109個 |
| 死球 | 3個 |
| 四死球(合計) | 112個 |
| 出塁(安打+四球+死球) | 284回 |
| 三振 | 187個 |
1回あたりの金額(打撃)
| 項目 | 回数 | 年俸200万ドルで割ると | 年平均額7,000万ドルで割ると |
|---|---|---|---|
| 1打席あたり | 727打席 | 約2,751ドル | 約9万6,286ドル |
| 1安打あたり | 172本 | 約11,628ドル | 約40万6,977ドル |
| 1本塁打あたり | 55本 | 約36,364ドル | 約127万ドル |
| 1打点あたり | 102点 | 約19,608ドル | 約68万6,275ドル |
| 1得点あたり | 146点 | 約13,699ドル | 約47万9,452ドル |
| 1塁打あたり | 380塁打 | 約5,263ドル | 約18万4,211ドル |
| 1出塁あたり | 284回 | 約7,042ドル | 約24万6,479ドル |
| 1盗塁あたり | 20個 | 約10万ドル | 約350万ドル |
| 1四死球あたり | 112個 | 約17,857ドル | 約62万5,000ドル |
| 1三振あたり | 187個 | 約10,695ドル | 約37万4,332ドル |
年俸200万ドルで見ると、1打席あたり約2,751ドル、1本塁打あたり約36,364ドルです。年平均額で見ると、1本塁打あたり約127万ドルになります。
安打の内訳(単打・二塁打・三塁打・本塁打)
172安打を内訳で分けると、単打83本、二塁打25本、三塁打9本、本塁打55本です。
| 項目 | 回数 | 年俸200万ドルで割ると | 年平均額7,000万ドルで割ると |
|---|---|---|---|
| 1単打あたり | 83本 | 約24,096ドル | 約84万3,373ドル |
| 1二塁打あたり | 25本 | 約80,000ドル | 約280万ドル |
| 1三塁打あたり | 9本 | 約22万2,222ドル | 約778万ドル |
| 1本塁打あたり | 55本 | 約36,364ドル | 約127万ドル |
三塁打は9本と少ないため、1本あたりの金額は約22万2,222ドルと、単打(約24,096ドル)の9倍になります。
読み解き
1三振の単価は、1安打より低くなっています。 年俸200万ドルで割ると、1安打あたり約11,628ドル、1三振あたり約10,695ドルです。三振(187個)が安打(172本)を上回ったためです。
1本塁打の単価は、1打席の約13倍です。 本塁打は727打席のうち55回、約13.2打席に1本のペースなので、その分だけ単価が上がります。
1打点あたり約19,608ドル、1得点あたり約13,699ドルです。得点(146)が打点(102)を上回るため、1得点のほうが低い単価になっています。打点と得点は、前後の打者や走者の状況に左右されるため、参考値です。
1塁打あたりは約5,263ドルです。単打は1塁打、二塁打は2塁打、本塁打は4塁打として数えるため、長打が多い年ほど塁打の総数が増え、1塁打あたりの単価は下がります。2025年の146得点と380塁打は、Baseball-Referenceの集計でメジャー全体で最多です。
出塁(安打、四球、死球の合計)は284回で、1出塁あたり約7,042ドルです。2024年もちょうど284回(安打197、四死球87)で、同じ単価になります。内訳は、2025年が安打172と四死球112、2024年が安打197と四死球87と異なりますが、出塁の総数が同じため、金額は一致します。
1盗塁の単価は約10万ドルで、1本塁打(約36,364ドル)の約2.8倍です。 盗塁は20個と、本塁打(55本)より少ないためです。
四死球は112個(四球109、死球3)で、1四死球あたり約17,857ドルです。安打よりは高く、本塁打よりは低い水準です。
1試合あたりは約12,658ドルで、158試合に出場した計算になります。
投手としての分は別枠
大谷選手は2025年、打者に加えて先発投手としても登板しています。ESPNの集計によると、14試合に先発して47回を投げ、投球数は753球、対戦した打者は188人、62奪三振、1勝1敗、防御率2.87でした。
200万ドルは、打者と投手の両方の報酬です。打席だけで割ると高めに出るため、参考として投手側の数字も並べます。
| 項目 | 回数 | 年俸200万ドルで割ると | 年平均額7,000万ドルで割ると |
|---|---|---|---|
| 1球あたり | 753球 | 約2,656ドル | 約9万2,961ドル |
| 1打者との対戦あたり | 188人 | 約10,638ドル | 約37万2,340ドル |
| 1イニングあたり | 47回 | 約42,553ドル | 約149万ドル |
| 1奪三振あたり | 62個 | 約32,258ドル | 約113万ドル |
| 1勝あたり(参考値) | 1勝 | 約200万ドル | 約7,000万ドル |
| 1登板(先発)あたり | 14試合 | 約14万2,857ドル | 約500万ドル |
1球あたりは約2,656ドルで、1イニングを投げるのに平均で約16球を使った計算です。1勝あたりは、勝敗が打線の援護にも左右されるため、参考値です。同じ200万ドルを、打者と投手の両方で割っているため、どの数字も実際より高く出ています。
読むときの注意点
- レギュラーシーズンのみの成績です。 ポストシーズンの成績は含みません。
- 打撃は158試合に出場し、投手としては14試合に先発しました。 同じ年俸を打撃と投球の両方で割る点は、上記の通りです。
- 打点、得点、勝利は、チームメートの働きにも左右される参考値です。
- 出来高報酬は含みません。 年俸は基本給ベースです。
- 「空振り」は三振で代用しています。 空振りの回数は、投球ごとの追跡データが必要なためです。
- 四死球は、四球109個(故意四球を含む)と死球3個の合計です。出塁は、安打、四球、死球の合計です。また、727打席には、安打、四死球、三振のほかに、凡打などの打席も含まれます。
【まとめ】早見表
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 2025年の年俸(現金ベース) | 200万ドル |
| 契約の年平均額 | 7,000万ドル |
| 1打席あたり(200万ドル) | 約2,751ドル |
| 1本塁打あたり(200万ドル) | 約36,364ドル |
| 1本塁打あたり(7,000万ドル) | 約127万ドル |
| 1打点あたり(200万ドル) | 約19,608ドル(102点) |
| 1得点あたり(200万ドル) | 約13,699ドル(146点) |
| 1出塁あたり(200万ドル) | 約7,042ドル(284回。2024年と同じ) |
| 1盗塁あたり(200万ドル) | 約10万ドル(20個) |
| 1安打と1三振の単価 | 1三振が約10,695ドル、1安打が約11,628ドル |
| 投手としての1球あたり(200万ドル) | 約2,656ドル(753球) |
個人的に印象的だったのは、2024年と2025年で、出塁の内訳(安打と四死球の割合)が大きく違うのに、出塁の総数は同じ284回で、1出塁あたりの金額も一致している点です。安打が減った分を、四死球(87個から112個)が補った形です。またこの年は投手としても復活、活躍し日本中、いや世界中を沸かせました。またワールドシリーズも優勝し2連覇を達成しています。


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