奪三振率(K/9)とは(概要)
奪三振率は、英語で「K/9(Strikeouts per 9 innings)」と表記され、「その投手が9イニング(1試合)を投げた場合、平均して何個の三振を奪えるか」を示す指標です。
現代のメジャーリーグでは「三振を奪うこと=打球が前に飛ばない=味方の守備や運に一切左右されない最高のアウト」とされており、投手の純粋な支配力(相手を制圧する力)を測る上で最もわかりやすく、かつ重要視されるデータのひとつです。
直感的でわかりやすい評価基準
「K/9」は、数値が「9.00」を超えると「1イニングに平均1個以上の三振を奪っている」ことになり、非常に優秀と評価されます。
| K/9の数値 | 評価 | 選手層の目安 |
| 11.00 以上 | 歴史的 | リーグを代表する奪三振マシーン(サイ・ヤング賞クラス) |
| 9.00 以上 | 非常に優秀 | 1イニングに1個以上の三振を奪うエース級 |
| 7.00 〜 8.00 | 平均的 | リーグの平均的な先発投手 |
| 6.00 以下 | 少ない | 打たせて取るタイプのグラウンドボールピッチャーなど |
※リリーフ投手は短いイニングを全力で投げるため、先発投手よりも数値が高く出る傾向にあります。
実際のデータ例
2025年シーズンにおいて圧倒的な三振の山を築き、サイ・ヤング賞を受賞した両エースと、日本人投手の先発データを例に挙げます。
| 選手名 | 所属(リーグ) | 投球回 | 奪三振 | K/9 |
| ポール・スキーンズ | パイレーツ(ナ) | 187.2 | 240 | 11.51 |
| タリック・スクーバル | タイガース(ア) | 195.1 | 245 | 11.29 |
| 大谷 翔平(参考) | ドジャース(ナ) | 47.0 | 56 | 10.72 |
| 山本 由伸(参考) | ドジャース(ナ) | 173.2 | 195 | 10.11 |
| 今永 昇太(参考) | カブス(ナ) | 144.2 | 155 | 9.64 |
日本人投手に目を向けると、シーズン途中での投手復帰となった大谷翔平選手はイニング数こそ少ないものの「10.72」という圧倒的な奪三振率を記録し、打者を制圧する能力が完全にエース級であることを証明しています。また、山本由伸投手も「10.11」と、一流の証である『1イニング1奪三振(9.00)』の壁を大きく突破しており、メジャーの強打者たちを自力で完全にねじ伏せていることがわかります。
計算式
K/9は以下のシンプルな計算式で求められます。
【K/9の計算公式】
K/9 = (奪三振 ÷ 投球回) × 9
※例:150イニングを投げて180個の三振を奪った場合
(180 ÷ 150) × 9 = 10.80となります。


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